コンセプト
80億もの人間が一つの地球で他の生物と共に生きていくためには自然を知り、そして人間自身を、人間が作る社会と文化を知る必要があります。
共生が強制に終わらないために、多様な人々が織りなす物事への理解とその間での信頼の礎を築くこと、それは多くの学問分野で探求されてきたことそのものです。
文理融合学部の中の人文・社会系学科として、高校までの「教科」を超えた多面的な「学問」とその多様な広がりを学ぶことで、これからの社会や文化の未来に資する知性を育みます。
カリキュラム
幅広く学問的観点・知見を学ぶ全学教育科目と文理融合の学部共通科目(1年次~)、思想・芸術、歴史学、人類学、政治学、社会学などの学問を深く学ぶ学科専門科目(主に2年次~)から構成されています。
学科専門科目には通常の講義・ゼミに加えて、海外へのショートヴィジット、調査・分析、批評・創作などの多様で、応用的な学びを提供するスタジオ科目があります。
スタジオ科目では、一般的な文献購読やレポート作成にとどまらず、学外でのインタビュー調査や統計・データの解析、それらに基づくプレゼンテーション報告、さらにはインスタレーション作品製作やそれらの学内展示など、多様なアプローチを行なっています。
これらを通じて社会と時代を捉えつつ、未来の新しいあり方を考え、作り出すための力とすること、それが今の時代に求められる大学での学びであると考えます。
※YOKOHAMA Socrates Programはカリキュラムが異なります。詳細はこちらをご覧ください。
学びのプロセス
自分の殻を破り、幅を広げる
全学教育科目と学部共通科目
新たな世界・社会の見方を
自分のものとする
学科専門科目・スタジオ
自分の専門で研究を完成させる
課題演習(ゼミ)・卒業研究
履修モデル
※開講科目は年度ごとに異なる場合があります。
1年生春学期
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1 | 初修外国語実習 | 初修外国語実習 | |||
2 | Cinema | 文化創成基礎論 海外研究基礎論 |
社会文化批評 基礎論 |
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3 | 行政のしくみと法 | 中国の古典文学 | 人文社会科学 基礎演習 |
統計学基礎 | |
4 | 自立英語 | SDGsと MAB計画 |
英語 プレゼンテーション |
||
5 | 地域連携と 都市再生A |
都市科学A |
2年生春学期社会系
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1 | 社会調査法A | ||||
2 | 経済学の諸課題I | ||||
3 | ジェンダー 社会論講義 |
国際社会学講義 | 東アジア近現代史 | 社会分析スタジオ | |
4 | 都市人類学演習 | 英語演習1C | 初修外国語演習 | ||
5 | |||||
6 | 海外研究スタジオ | パラグアイ事情 |
2年生春学期芸術系
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | |||||
2 | 現代芸術論講義 | 現代の社会と会計 | |||
3 | 現代都市文化論演習 | 空間文化論演習 | 現代メディア論講義 | ||
4 | 初修外国語演習 | アントレプレナー入門 | 英語演習1C | 映像社会論講義 | |
5 | 芸術文化スタジオ | 社会文化批評 スタジオ |
開講科目一覧
- コミュニティデザイン
- 都市社会学
- 都市共生論
- 都市哲学
- 都市文化マネジメント
- 文化人類学
- 地域社会論
- 映像社会論
- 国際社会学
- 東アジア都市社会論
- 都市政策論
- ジェンダー社会論
- 社会運動論
- 音響文化論
- 開発人類学
- 空間文化論
- 現代芸術論
- 現代都市文化論
- 現代ポピュラー文化論
- 現代メディア論
- 国際協力論
- 国際政治学
- 国際政治経済論
- 都市文芸文化論
- 東アジア近現代史
- エスニシティと共生
- 都市人類学
- 紛争と共生
- メディアと共生
- ヨーロッパ都市文化史
- コミュニティ論
- 政治社会学
基礎論(1年次)、スタジオ(2・3年次)、卒業研究(4年次ゼミ)
専門科目の一部を紹介
1年次 人文社会科学基礎演習
大学での学びの基礎を作る
この授業は図書館ガイダンス、情報リテラシー講義、レポートの書き方指導で構成されています。15名程度のグループで実際にレポートを執筆しながらの指導が行われます。
1年次 都市社会基礎論
21世紀は「都市の世紀」
世界中の多くの人々が都市で暮らす現実をふまえて、都市における地域コミュニティ、開発や政策、外国人住民との共生などを切り口に現代社会が直面する課題を考えます。
2年次~ コミュニティデザイン講義
持続可能な社会のデザインとは何か
「より良い社会」とはなにか。その奥にある社会構想と理論を俯瞰するとともに、一人一人が自分の望むQOL(生活の質)を構想・実現できる社会の具体的なデザインを考えます。
2年次~ 現代芸術論講義
現代の芸術表現について考える
20世紀以降の芸術が何を問題にしていたかをテキストから学び、また横浜周辺で見られる実験的な芸術作品を実際に体験することを通して、芸術に何ができるかを考えます。
2年次~ 現代ポピュラー文化論講義
アニメを通じて社会を考える
なぜヒゲと白衣の博士が多いの?なぜ黒人ヒーローは少ないの? アニメにおけるジェンダー、人種、階級、経済格差などの表現を批評しながら、現代社会の課題を考えます。
2年次~ 東アジア都市社会論演習
東アジア社会の歴史に関する文献を読みます
中国大陸や台湾、韓国朝鮮の都市社会史に関する文献を、受講者が分担発表して、図書館や参考図書、データベースの使い方に慣れるようにします。
スタジオ紹介
海外研究スタジオ
外国・地域の社会、文化、歴史、開発協力などについて、人文社会系の学問的観点から研究します。ショートビジットによる現地での調査や交流などを行うプログラムもあります。
社会文化批評スタジオ
教員の専門分野に応じた、様々な文章技術を実践的に学びます。
スタジオそれぞれのやり方で、資料集め、取材、フィールドワーク、文献講読、編集、議論などを行います。
社会分析スタジオ
様々な社会文化的な現象・課題に対し、人文・社会科学の観点から問いを立て、質的調査や量的調査を通して分析するというプロセスを実践しながら学習していきます。
芸術文化スタジオ
芸術・文化はどのように社会やその未来を豊かにすることができるのかを考えながら、私たちの生きる世界のなかに「異文化」「異社会」「異都市」「異次元」の切片を創り出す探究と実験をしています。
オンライン・オープンキャンパス
実際の授業の一部や模擬講義を動画で紹介します